高圧噴射攪拌工事

JSG工法

JSG工法の施工手順

  1. 1削孔 ― JSGマシンを所定の施工位置に据え付ける。
  2. 2削孔 ― 地質条件に応じたロッド回転とストローク速度で計画深度まで削孔する。
  3. 3噴射テスト工削孔後、スチールボール投入、回転速度、引き上げ時間を設定し、噴射テストする。
  4. 4JSG施工 ― 所定の引き上げ時間およびノズルの回転により、パイルを造成する。
  5. 5ロッド引き抜き洗浄 ― 造成完了後、二重管ロッドを地上まで引き抜き、管内を清水により洗浄する。
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株式会社地巧社
株式会社地巧社
株式会社地巧社

JSG工法の基準

JSG工法
砂質土(砂礫)での標準設計数値
土質名 砂 質 土 砂礫
N値 N≦10 10<N≦20 20<N≦30 30<N≦35 35<N≦40 40<N≦50
項目 標準有効径(m)
深度
(0m<Z≦25m)
2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 1
引き上げ時間
(分/m)
40 35 30 26 21 17
硬化材単位吐出量
(m³/分)
0.06
※砂礫については、十分検討の上決定する必要がある。
JSG工法
粘性土(腐植土)での標準設計数値
土質名 砂 質 土 砂礫
N値 N<10 N=1 N=2 N=3 N=4
項目 標準有効径(m)
深度
(0m<Z≦25m)
2.0 1.8 1.6 1.4 1.2
引き上げ時間
(分/m)
30 27 23 20 16
硬化材単位吐出量
(m³/分)
0.06

コラムジェット工法

コラムジェットグラウト工法の施工手順

  1. 1-1 ガイドホール設置工
  2. 1-2 孔内傾斜測定工(深度40m以上の場合に実施)
  3. 2三重管建込み
  4. 3ケーシングパイプ引き抜き ※状況によりケーシングパイプを残す
  5. 4コラムジェット施工(三重管回転引き揚げ)
  6. 5コラム施工完了(三重管引き抜き)
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株式会社地巧社

コラムジェットグラウト工法の基準

コラムジェットグラウト工法
砂質土、粘性土での標準設計数値
N値
注-①
砂礫 注-②
砂質土 N≦30 30<N≦50 50<N≦100 100<N≦150 150<N≦175 175<N≦200
粘性土 N≦3 3<N≦5 5<N≦7 7<N≦9
腐植土 注-③
有効径(m)
深度Z(m)
で区分
注-④
0<Z≦30m 2 2 1.8 1.6 1.4 1.2
30<Z≦40m 1.8 1.8 1.6 1.4 1.2 1
引き上げ時間
(分/m)
16 20 20 25 25 25
硬化材 単位吐出量(m³/分) 0.18 0.18 0.18 0.14 0.14 0.14

V-JET工法

大口径化と高速施工を可能にした、V-JET工法。

人々の暮らしや社会の営みの基盤を確かなものにするために、いま強く求められている地盤改良技術。
まさにスピーディかつ経済的に、幅広い地盤に対応する技術が必要です。

V-JET工法は、セメント系硬化材の超高圧噴射によって地盤を切削し、円柱状の改良体を高速施工で造成する高圧噴射攪拌工法です。

段差対向噴射機構を持つ特殊専用モニターが効率的な切削を可能にし、改良体の大口径化と施工の高速化が実現しました。

地盤や状況に応じた施工を。V-JET工法は全4タイプ

V-JET工法には、硬化材噴射量および機械設備によって4つのタイプが揃っています。

タイプ 噴射量 機械設備 標準有効径
V0 160L/分 1.5m、2.0m
V1 240L/分 2.5m、3.0m
V2 360L/分 3.5m、4.0m
V3 540L/分 4.5m、5.0m、5.5m、6.0m

標準仕様のほか、改良体積当たりの固化材量を大幅に抑え、液状化対策により適したVEタイプもあります。

株式会社地巧社
株式会社地巧社
実大実験における造成改良体の掘り出し状況
株式会社地巧社

V-JET工法の施工手順

株式会社地巧社
※施工は直接削孔方式を標準 とするが、地盤条件や施工条件 により直接削孔方式による施 工が困難な場合は、先行削孔 方式により施工を行う。

V-JET工法の施工設備

株式会社地巧社
  1. 1.発動発電機
  2. 2.セメントサイロ
  3. 3.セメントスラリープラント
  4. 4.補助加圧ポンプ
  5. 5.流量計
  6. 6.超高圧ポンプ
  7. 7.エアーコンプレッサー
  8. 8.ボーリングポンプ
  9. 9.水槽
株式会社地巧社

標準仕様

タイプ V0 V1 V2 V3
噴射圧力(MPa) 35 35 35 35
硬化材吐出量(L/分) 160 240 360 540
有効径(m) 砂質土:N≦50
粘性土:N≦3
1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0
砂質土:50<N≦100
粘性土: 3<N≦5
1.3 1.8 2.3 2.7 3.2 3.6 4.0 4.5 5.0 -
砂質土: 100<N≦150
粘性土:5<N≦7
1.1 1.6 2.0 2.4 2.8 3.2 3.6 4.0 4.4 -
砂質土: 150<N≦200
粘性土: 7<N≦9
- - 1.8 2.0 2.4 2.8 3.2 3.6 3.8 -
造成時間(分/m) 4 7 7 10 9 12 10 12 15 18
  1. 注1) 改良深度は、Z≦30mを標準とし、Z>30mの場合は深度による低減を考慮して設定する。
  2. 注2) N値は改良対象地盤の最大N値である。
  3. 注3) 砂礫土については、砂質土有効径の10%減を基本とする。
  4. 注4) 有機質土については、十分な検討の上で有効径を設定する。
  5. 注5) 砂質土で細粒分含有率の大きい場合には、粘性土として設計数値を求める場合もある。
  6. 注6) 粘着力が50kN/㎡以上の地盤では、所定の有効径が確保できないこともある。
  7. 注7) 砂質土N>200、粘性土N>9の地盤では試験施工によって有効径を確認した上で設定する。
  8. 注8) 砂質土N<10、粘性土N<1程度の軟弱地盤では、設定有効径より過大となる可能性がある。
  9. 注9) V1タイプについては旧施工仕様(硬化材吐出量180L/分)での施工も可とする。
適用例
株式会社地巧社 土留壁の補強、掘削時の地盤改良
株式会社地巧社 シールド発進到達防護、路線防護

液状化対策仕様

タイプ VE 1 VE 2 VE 3
噴射圧力(MPa) 35 35 35
硬化材吐出量(L/分) 180 360 540
有効径(m) 砂質土: N≦10
粘性土: N≦1
3.0 4.0 5.5
砂質土:10<N≦30
粘性土:1<N≦2
2.7 3.6 5.0
造成時間(分/m) 7 6 8
  1. 注1) 改良深度は、Z≦30mを標準とする。
  2. 注2) N値は改良対象地盤の最大N値である。
  3. 注3) 砂質土N>30、粘性土N>2の地盤では、試験施工等によって有効径を確認した上で設定する。
適用例
株式会社地巧社 護岸構造物の液状化防止

特殊仕様

  • ・標準と異なる有効径の設定を行う場合は、地盤条件や施工条件を検討して噴射仕様を設定します。
  • ・半円・扇形改良体の配置が有効となる場合は、特殊専用ツールスを用いることにより施工可能です。(検討の際は協会にご相談下さい)

マルチファン工法

マルチファン工法とは

マルチファン工法®は、扇形を組み合せた断面形状(多扇形®)の改良体を構築する高圧噴射攪拌工法です。
2種類の径の扇形を組み合せることにより、格子状配置や壁状配置の地盤改良において無駄の少ない改良体配置を可能にし、より経済的な施工を行うことができます。
無駄な改良部が少ないため、少ない改良体積で壁状 の地盤改良を行うことができます。

マルチファン®エ法は、高い信頼と多くの施工実績を有するV-JET工法をベースにしており、独自の施工理論のもと、 回転制御機構を持つ専用の施工機を用いて異なる径の 扇形を組み合せた多扇形®の改良体を構築します。

株式会社地巧社 マルチファン改良体の形状寸法
株式会社地巧社 実大実験における改良体出来形
株式会社地巧社 マルチファン工法による壁状改良
株式会社地巧社 従来工法による壁状改良

標準仕様

改良形状の標準仕様
Type MF100 MF150 MF200
有効壁厚 t 1.0m 1.5m 2.0m
大径部D1/小径部D2 4.0m/2.0m 4.0m/2.4m 4.0m/2.8m
改良体イメージ 株式会社地巧社 株式会社地巧社 株式会社地巧社
標準施工仕様
施工機器 造成機械 MFマシン
(回転制御機構を備えた専用地盤改良機)
特殊専用モニター MFモニター(ピン接合タイプ)
二重管ロッド φ114mmピン接合タイプ
削孔仕様 方式 直接削孔または
ケーシング(φ140mm)による先行削孔
造成仕様 方式 2.5cm step、
回転周期(回転速度)切換え方式
硬化材噴射圧力 35MPa
硬化材噴射量 360𝓁/分
エアー噴射圧 0.70~1.05MPa
エアー噴射量 10N㎥/分 以上

特長

株式会社地巧社
  1. ・無駄な改良部が少ないため、少ない改良体積で壁状の地盤改良を行うことができます。
  2. ・施工機に装着された回転制御機構により、精度の高い施工ができます。
  3. ・V-JET工法の持つ優れた噴射攪拌性能と施工性を有しており、効率的な施工が可能です。

これらの特長により、従来工法と比べて硬化材使用量や排泥液処理量を大幅に低減し改良体の造成時間を短縮することができ、工事費の縮減と工期の短縮が図れます。

適用例

株式会社地巧社 格子状配置による液状化対策
株式会社地巧社 壁状配置による土留め欠損部防護や遮水壁
株式会社地巧社 ライナープレート側部への適用
株式会社地巧社 底盤改良端部への適用

標準設計数値

タイプ MF100 MF150 MF200
有効径 大径部D1 砂質土 N≦50 4.0m 4.0m 4.0m
粘性土 N≦3
砂質土 50<N≦100 3.6m 3.6m 3.6m
粘性土 3<N≦5
砂質土 100<N≦150 3.2m 3.2m 3.2m
粘性土 5<N≦7
小径部D2 砂質土 N≦150 2.0m 2.4m 2.8m
粘性土 N≦7
大径部造成角度 θ1 60°×2 80°×2 90°×2
小径部造成角度 θ2 120°×2 100°×2 90°×2
有効壁厚 t 1.0m 1.5m 2.0m
1Step当たりの造成時間 10秒 12秒 14秒
  1. 注) 小径部の回転周期は、事前の試験施工または本施工1本目の造成時に実施する改良径確認(JWM System等による)により設定する。
  2. 注) 改良深度による有効径の補正、砂礫土・有機質土への適用、高N値地盤・高粘着力地盤への適用については、V-JET工法に準ずる。

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